ジャーナリストのパソコンノートブック
(94)巨大ブラジャーとの遭遇
                      
  葉山のご用邸の角を曲がって海岸線を行くと、この辺りでは数少ない砂浜の秋谷海岸に着く。私の家はこの海岸のど真ん中にある。車を運転しないので、家はウインドーサーインを最短で運べる距離に借りた。ウインドサーフィンには良い風が吹いている、すぐに水着に着替えようと2階に駆け上ると、床に巨大なブラジャーが脱ぎ捨ててある。きっとこの家をシェアーしている英国のファンドマネジャーのクリスチャンのガール・フレンドのブラだろう。それにしてもデッカいと頭に被ってみたら、大きな麦藁帽子の様にブカブカだ。クリスチャン(28歳)は英国資産運用会社で英国一運用成績の良いマネジャーだ。私は週末東京でパーティがあったり、冬はスキーで、毎週末この一軒家を使う事が出来ず、家賃がもったいないので、英国のウインドサーファーと折半していた。クリスチャンの彼女はウォールストリート・ジャーナルの特派員エリザベスだ。私は英国のフィナンシャル・タイムスに記事を書いていたので、彼女は競争相手だ。何とメガカップ・ブラの持ち主はエリザベスの妹と判明。妹は大柄で、金髪,魅力的な女性だ。私には彼女の名前ルイーザ・ルービンファインには聞き覚えがあった。その1ー2年前の日経新聞の政治欄に「小沢一郎の事務所にハーバード大学の博士号を持った優秀な若い女性が政策秘書として入った」と云う数行の紹介記事があった。ルイーザの身元が分ったのはかなり経ってからだ。彼女の前歴はCIAの諜報部(多分現役の)。日本の政権与党、自民党の幹事長の事務所にCIAの諜報部の女性が政策秘書として働くなんて、日本の政治、外交情報が米国にマル漏れでないか!日本政府の情報管理は随分緩いと、日本人として当然の心配をした。その内ルイーザは米国CIA, ユダヤ資本が万を帰して準備した日本攻略の強力な秘密兵器である事が分った。ルービンファイン姉妹は父親が米国の石油メジャーの日本支社長をしていたので、日本で育ち、日本語が堪能であった。ルイーザはハーバード大学,大学院、CIAで日本語を完璧な物にし、小沢の政治理念を書いた著書「日本改造計画」のゴーストライターになった。よく三文スパイ小説などで、中南米などの独裁者にグラマーな女性スパイを近づけて、国家転覆に追い込むなんて筋書きがある。ルイーザの日本でのミッションは日米2国間の構造協議に持ちこみ、日本の貿易を抑制し、内需拡大の名の下に公共投資を最大限に膨らませ、無駄な支出を重ねさせ日本経済を徹底的に叩きのめす。そして、小沢が米国の政治指令に逆らわない様に監視する事であった。                  
   1990年海部内閣は二国間の構造協議を持つ事になった。米国側の原文は Structural Impediments Initiative (構造障壁積極構想)である,これが日本国民に強く聞こえると云う事で、「構造協議」と云う名前に改竄された。小沢の間違いは、こういう会議はOECDとかWTOと云った汎世界的な協議機関で論じられるべきなのに、2国間協議に持ち込まれた事だ。
   米国は膨れ上がった対日貿易赤字を解消するために、日本が国内市場を開放すきだと「大店舗法の撤廃」「政府、地方自治体による米国製スーパーコンピューターの自由化」、それに「米等の農産物の自由化」等,270項目に渡って要求を突きつけてきた。なかには根拠薄弱で,荒唐無稽の要求もあった。外国特派員クラブでの記者会見で米生保の支社長が,日本の「生保レディ?の競争力が強く構造障壁となっている」と泣き事を云った。米国の特派員が米生保支社長に向かって、「あなた方は何の自助努力をしてないじゃないですか!その失敗を構造障壁のせいにするのはおかしい」と指摘したほどだ。米国の圧力に屈して、大店舗法を撤廃したが、日本の小売業に与えた打撃は大きく、全国の商店街はシャッター通りになり、取り返しのつかない結末になった。

    日本が巨額の公共投資をすれば、その結果、内需が拡大し、米国からの輸入量も増えるであろう。日本が巨額な資金を公共事業に投資すれば、日本企業の貿易黒字も縮小できるであろう。米国の読みでは公共投資は政治家に地元の選挙票が入り、公共投資でゼネコンからののキックバックが見込める、日本の政治家には受け入れ易いと踏んでいた。米国は日本のGNPの10%程度を公共事業の投資にと考えていて、8年間で430兆円公共投資を要求してきた。小沢はこの数字を丸呑みしたという。日本は使わなくても良い予算で、道路、橋、ダム,港等の公共投資を行った。北海道にクマやシカしか通らない道路を建設。沖縄の経済需要の全く無い島に5万トンのコンテナ船が停泊出来る港湾設備を作った。ルイーザは米国が押しつけた公共投資計画で秋谷海岸の環境がどのように荒廃したか見に行くべきだ。 秋谷海岸は30年前すでに、漁師は殆ど残っていなかった。週末に年取った漁師が東京から息子と孫がくるので船を出す位であった。しかし、漁港として残っている以上、公共投資の金がふんだんに利用できるらしく、毎年防波堤、桟橋が立派になっていく。しかし,この防波堤の延長工事で、外洋から流れ込んでくる潮の流れが変わってしまった。湾の中の砂を運び去り、砂浜海岸が消えた。海岸の外れにある岩場の立石公園の駐車場の下の土を削り取り、レストランの前に駐車していた数台の車がいきなり開いた大きな穴に転落した。公共事業の予算の使い道がないらしく、私の家の隣の空き地にコンクリ?トの建物が出来、近所の漁港の海産物のお土産を売り始めた。その隣にさらにコンクリートの新しい建物は漁業組合の事務所だという。コンクリ?トの建物は夏の太陽の照り返しが強い、そして海風をブロックしてしまう。もう昔の様な漁村の雰囲気は無くなってしまい、都会と変わらない蒸し暑さだ。私は16年間借りていた家を解約することにした。何の方針も,計画もないまま、無駄な公共投資を繰り返す,予算がふんだんに利用できるのに、韓国の釜山港に匹敵する国際級のハブ港は日本には建設されなかった。

日米対等の立場で話し合う筈の構造協議は米国からの一方的な要求であった。さらに毎年米国大使館から「年次改革要望書」を突きつけられた。構造改革要求事項がびっしり書き込まれてあったという。アマコスト大使からにまだ足りない等と要求されると、内政干渉だと云いたくなる。1990年に日本を訪れたアル・ゴア上院議員(後のクリントン大統領時代の副大統領)はNTTの 高速情報通信VI&P構想の技術レベルの高さに驚いたという。ゴアはNTTの高速情報通信構想をパクったとまで云われている。1993年クリントン大統領は、インフォーメーション・スーパーハイウェイ構想を(光ファイバーを用いた高速デジタル通信網2015年までに完備)を発表した。日本の公共投資計画では当初の光ファイバーを用いた高速デジタル通信構想は却下され、無駄な道路、箱もの建設に変更された。ITに関する投資、技術開発、普及に伴う公共投資は全て外されたという。公共投資の半分は国債、地方財投融資など利子付きの資金で賄われる。将来の人々の負担になる。こんな事をしている内に財政はガタガタになり、あっという間に日本の財政の国債依存度はイタリアの二倍になってしまったという。こんな法外な米国の要求を飲む国は世界で日本だけだ、世界の笑い物だ。
   
   石原慎太郎東京都知事、野中広務氏、中曽根康弘氏等は小沢一郎程米国の言いなりになった人、媚米派はいないと異口同音に云う。しかし、彼等には小沢が媚米派になったのには、政治力学以外に働く要因がある事が分らなかったのだ。当時マスコミ、ネット上には小沢の著書「日本改造論」のゴーストライターは米国の女性ルイーザ.ルービンファインで60代の女性、小沢が中学生の頃の英語の家庭教師と紹介されていた。もし小沢の政策秘書がCIAの特命を受けたハーバード大博士号をもった若いグラマラスな女性だと知れたら、大騒ぎになる。マスコミの関心を惹かない様に、自分の母親を目眩しに使ったようだ。 1990年当時小沢は49歳、男盛りである。彼女に男気を見せようとしたのかもしれない。いわゆる関西で使われる「ええかっこしい」である。ルイーザの姉と付き合っていたクリスチャンは小沢とこの姉妹と飲みに行く機会があった。小沢は強い高級ウイスキーをストレートでビールの様に飲んでいたと云う。英国の男性だからウイスキーを飲むだろう、負けまいと挑んできたらしい。小沢は非常にナイーブである。英国の若い男性はウイスキーを滅多に飲まない。シングルモルトはストレートグラスに ツウ・フィンガー分(30mg大匙ス2杯)を注ぎ入れ、別に水のグラス(チェーサー)を用意、必要と思った時水を飲む。シングルモルトの香りを楽しむ為に、氷は入れない。ルービンファイン姉妹にアルコールに強いところを見せようとしたが、姉妹はユダヤ系であるので、アルコールは禁物、コーヒー等の嗜好品も飲まないユダヤ人もいる。その数年後私はサンフランシスコを訪れる機会があり、そちらに転勤になったクリスチャンに会った。エリザベスは既にユダヤ系の米人ジャーナリスと結婚していた。クリスチャンから「小沢が首相になる可能性はどうか?」と聞かれた。「小沢は心臓の狭心症を患っているので、その可能性はない」と云うと。「あんな飲み方をしたら,心臓病にならない方がおかしい」と云った。小沢はルイーザに男らしいところを見せようと随分無理をしていた様だ。1990年後半ルイーザの紹介で小沢はワシントンのユダヤ系のベセスダ海軍病院で心臓の手術を受けている。
  今年大阪の芸人オセロの中島知子が占い師から強いマインドコントロールを受けた事が話題になった。小沢はルイーザからマインドコントロールを受けていていたと思う。そうでなかったら、アメリカの傀儡政府に対する様な屈辱的要求を飲まなかったであろう。 CIAは政治家全員のスキャンダルや弱点を細かく調べ上げているといわれる。小沢の巨乳好きはCIAに調べ上げられていたのかもしれない。政治的実績より、モニカ・ルインスキーとのセックススキャンダルで世界中に知られたクリントン大統領のことだ、日本に無理難題を押し付けてくる時、ルイーザのブラウスのボタンをもう一つ開けて小沢に頼めと指示を出したであろう事は想像に難くない。小沢はルイーザの意のままに操られていたであろう。
  1991年から8年間に430兆円の公共投資の要請をまる呑みにし、結果としてそれを上回る630兆円の公共事業をやった。1995年頃のまで小沢はしきりに「日本は普通の国になればよいのです」とお題目の様に唱えていた。無駄な公共投資で経済力を喪失し、貧しい国になる。その運命を正当化するごとく「普通の国になればよい」と云う表現をルイーザは小沢の著書の中で用いている。小沢は完全にルイーザに洗脳されていたようだ。
   ルイーザが小沢事務所に働き始めたのはJ.ロックフェラーの紹介によるといわれている。そしてルイーザがゴーストライターとして書いた小沢の「日本改造計画」にもJ・ロックフェラーが序文を書いている。CIAの目標は日本に2大政党制、米国の民主党と共和党の様な物で、交互に政権を担当する事で、安定した政治を築く。これについては日本改造論にも書かれているが。そして中国等の共産国の影響を排除するである。1995年頃「米国はジャパン・ハンドラーを使っているか?」と云う質問に対し、ビル・クリントン大統領は愉快そうに笑いながら「ホワイトハウスの管轄ではないが、我々はもの凄く優秀なスタッフを日本に送り込んでいる」と語るTV画面を覚えている。ルイーザ・ルービンフェンはその有能さをクリントンに認められ, 奥さんのヒラリー・クリントン国務長官にリクルートされた現在国務省の対日政策の重鎮となっている。彼女はジョンホプキンズ大学高等国際問題研究所(SAIS)ライシャワーセンター研究員、ジョージワシントン大学助教授も務める学者だ。クリントン大統領の失敗は、米国の不況は1)生産性が低い事。2)貧富の差が開きすぎている事(昨年暮のウォール占拠で1%の金持ちと99%の貧民がデモ隊のスローガン)であることを認識せず。日本に市場開放を迫り、日本叩きをすれば解決出来ると錯覚していたことだ。
   小沢がCIAからつけ込まれるのは、米政府からフィクサーと見られ,海外からの武器の調達などに関与していて、リベート、利権を手に入れてきた弱みがあるからだ。そのよい例が湾岸戦争拠出金だ。1991年のクエート侵攻に際し、米国の財務長官が40億ドル出せと云ってきた。海部内閣の4人の閣僚はそんな金は出せないと断った。ブレディは「これで日米関係は悪くなる。お前らの名前を教えろ」とブラフ(脅し)をかけた。官僚達は金丸信と小沢に相談したところ「出してやれと」と云う事になった。ワシントンに戻ったブレディは日本に数時間滞在して、「40億ドル」せしめたと自慢した。日本がブラフ(脅し)に弱いと知ると米国はさらに90億ドルを要求してきた。今度は内閣の一存では決まらず、臨時国会で90億ドルの拠出金が決まり、合計130億ドルが米国に渡った。ところが出した直後に戦争は終わってしまった。終戦後、クエートは新聞広告を出し、資金拠出した国々の名前を載せた。日本は一兆2千億円近くの拠出した筈なのに名前はなかった、クエートには届いていなかった様だ。 大部分が米軍の武器調達に使われたらしい。米軍は日本の100億ドル資金拠出に感謝していると」語った。残りの30億ドルはどこに行ったか分らないが、小沢の懐に収まったと云うのが通説だ。もし拠出金130億ドルが全て武器の購入に充てられとすると,武器の購入にはコミッションが支払われる。1%の手数料がキックバックとして拠出金を仕切った小沢に支払われる。130億ドルの1%は1億3000万ドル。1ドル80円として、100億円が小沢にキックバックされる。
  2000年頃から小沢はロンドンに頻繁に出掛けている。私はミーハーで小沢はルイーザに相談するためにロンドンで落ち合うのかと推測した、友人の記者にロンドンで小沢が誰と会うか調べてくれと頼んだ程だ。ロンドンで小沢は雲隠れして日本のメディアも行方を?めなかった。しかし、昨年,湾岸戦争の日本の拠出金が日本に還流していると云う記事を見た。米政府がロンドンの銀行に振り込んだ資金を小沢が引き出していると云う事だ。 この記事のニュースソースはなんとCIAの有料のニュースレターであり、信頼性が高いという。これは非常に興味深い展開だ。 CIAは小沢が忠犬ポチでいる時は,秘密を守ったが,アメリカに楯突く様になると、小沢スキャンダルを暴露し始めた。2007年にヴァレリー・ブレイムと云う抜群の身体をしたプラチナブロンドのCIA女性工作員が、夫がイラクに戦争に批判的な記事を書いたと云う理由で、彼女の名を記した工作員名簿を漏洩されたという事件と同じだ。 確かにCIAは小沢に苛立っている。2007年9月、テロ特殊法延長に関しトーマス・シーファー米駐日大使の要求を撥ね付けたのである。アフガニスタンで戦闘を続ける米軍機はインド洋上で給油を受けられなくなった。2009年8月の総選挙で日本の民主党が大勝利した。米国のオバマ政権下で国務長官に就任したばかりのヒラリー・クリントンは日本の民主党の勝利を祝い、「民主党には古くからの友人の小沢一郎がいる,旧交を温めたい」と語った。ヒラリーは小沢が民主党の党首に選出される様に側面支援するつもりか何度も小沢の名前を出した。小沢とルイーザのコネクションを再開させれば、政権交代した民主党を上手く操っていけると願っていた。それから直ぐ訪日したヒラリーは小沢を探しまわった。2日間の滞在で小沢と会談出来たのはたった30分だけであった。小沢は自分が再びCIAのポチとなって,アメリカの属国支配を受ける事を避けたかった そこで小沢はCIAが忌み嫌う親中派に転身した。数ヶ月後の12月に民主党員143名、その他支持者と合計650名にも及ぶ大訪中団を率いて北京に出掛けた。そして次期指導者と噂される習近平国家副主席を日本に招待し、天皇陛下との謁見を用意した。小沢の翻意はCIAの神経を逆撫でしたようだ。小沢は最近になって在日米軍の縮小を唱えておりCIAの不信感をさらに煽っている。マイケル・ジョージ・グリーン,米CIA対日工作担当者は「小沢対策として、生かさず殺さず作戦を実行するという、裁判所に罰金刑と公民権剥奪の刑が下される様にと圧力をかけている」と知り合いの政治家達に漏らしていると云う。
小沢は不用心であった。彼の心臓の手術をしたペセンダ海軍病院は、CIAを辞めようとするスタッフの心臓に埋め込んだペースメーカーに細工をして昇天させる仕組みを用意していると云う。CIAはマインドコントロールばかりか、実物の心臓の動きもコントロールするのである。
  
                          柴田
 
                  

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